メディア娯楽大手の米ウォルト・ディズニーは、傘下のスポーツ専門ネットワークESPNにおける公式スポーツベッティング(賭博)パートナーとして、ドラフトキングスと複数年に及ぶ契約を締結した。これまで提携していたカジノ運営会社ペン・エンターテインメントとの契約は打ち切られた。

ディズニーとドラフトキングスの発表によると、12月1日からユーザーはESPNのサイトを通じてドラフトキングスのコンテンツにアクセスできるようになる。ドラフトキングスはESPNアプリ内に専用の「ベッティング」タブを設け、ESPNが新たに立ち上げたオンラインサービスを自社顧客にアピールする。契約の金額など詳細は明らかにされていない。

ディズニーとペンは同日これに先駆けて、10年契約を2年で打ち切ると発表した。ディズニーはESPNブランドを足場に、急成長するスポーツベッティング市場でシェアを拡大する狙いだったが、この2年で目立った成果を上げられなかった。

ニューヨーク時間午前の米株式市場で、ドラフトキングスは契約発表を受け一時4%余り上昇。ペンは9%余り上げた。ディズニーは2%近く下げている。

米国のスポーツベッティング市場は規模が137億ドル(約2兆1000億円)に達し、ドラフトキングスとファンデュエル(英フラッター・エンターテインメント傘下)が圧倒的シェアを握る。独立アナリストのアルフォンソ・ストラフォン氏のデータによると、後発のESPNベットは人気機能で出遅れ、米モバイルベッティング市場でのシェアは3%未満と、7位にとどまっていた。

原題:Disney Signs DraftKings as ESPN’s New Sports-Betting Partner (1)(抜粋)

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