(ブルームバーグ):米ファッション大手ラルフローレンは、今後3年間の売上高の伸びが最近の水準と同程度にとどまるとの見通しを示した。
16日の発表資料によれば、2028年3月期まで年率で1桁半ばの伸び率を見込む。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想とはおおむね一致するが、ここ数四半期の伸びより鈍る見通し。
これを受け株価は16日に一時3.9%下落する場面もあった。
パトリス・ルーヴェ最高経営責任者(CEO)は発表資料で「複数の多様な成長エンジンを確立し、勢いを増し続けている」と述べた。
ラルフローレンは28年3月期までに20億ドル以上を株主に還元する計画も示した。
1970-80年代にポロシャツの流行で重要な役割を果たした同社は近年、プレッピースタイルの復活やビンテージファッションの人気再燃に支えられている。「ルイ・ヴィトン」や「ディオール」といった高級ブランドに比べて価格が抑えられていることもあり、過去5年間ほぼ一貫して成長を続けてきた。富裕層や35歳未満の顧客層にも浸透を広げている。
同社は平均販売価格を引き上げている。2025年後半については、関税の影響もあり慎重な姿勢を示している。26年3月期の業績見通しは従来予想を据え置いた。
原題:Ralph Lauren Slips as Three-Year Sales Guidance Disappoints (1)(抜粋)
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