(ブルームバーグ):イングランド銀行(英中央銀行)は18日、金融政策委員会(MPC)による政策金利据え置き決定を発表する見通しだ。前回8月は0.25ポイントの利下げを決め、据え置きは2会合ぶりとなる。
中銀の政策担当者は物価上昇加速への対応に苦慮しており、利下げ局面が終了したのではないかと考えるエコノミストが増えつつある。
トレーダーと大部分のエコノミストは、今後1年で1、2回の追加利下げを引き続き見込んでいる。しかしインフレが想定よりはるかに長引く兆しが表れ、中銀当局者がタカ派的レトリックを強める状況を受け、ほんの数週間でセンチメントは大きく変化した。
英中銀は昨年8月に開始した金融緩和サイクルを通じて、1会合おきのペースで利下げを継続してきた。ブルームバーグが調査したエコノミストは全会一致で、現行4%の政策金利が今回据え置かれると予想している。

11月以降の利下げ観測をさらに抑制するため、中銀当局者が今度の決定を利用することもあり得るだろう。
サンタンデール銀行とシュローダー、パンテオン・マクロエコノミクスは、英政策金利が当面4%で据え置かれるとみている。野村ホールディングスもインフレ率が予想通り低下しない限り、追加利下げは疑わしいという立場だ。
短期金融市場は年内利下げの可能性がほぼないとの見通しを反映し、2026年末までに40ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)強の引き下げを織り込んでいるに過ぎない。
追加利下げの回数が限られる、あるいは全くないとの観測は、借り入れコストの低下を期待する住宅所有者を失望させ、増税で批判を浴びるリーブス財務相への圧力もさらに強まりかねない。
シュローダーのエコノミスト、ジョージ・ブラウン氏は、市場はなお「英中銀が現行サイクルで利下げを終えたというリスクを過小評価している」と警告した。

原題:Bank of England May Be Done With Rate Cuts, Economists Warn(抜粋)
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