(ブルームバーグ):オリオンビール(沖縄県豊見城市)は、新規株式公開(IPO)で投資家に販売する価格を仮条件の上限である一株850円に決定した。16日付の訂正有価証券届出書で開示した。
届出書によると、機関投資家などへのブックビルディングの結果、申告された総需要株式数は売り出し株数を十分に上回る状況だったという。英運用会社M&Gインベストメンツや米運用会社ニューバーガー・バーマンといった複数の投資家が同社IPOの購入に関心を示しており、仮条件の800-850円は当初の想定価格770円から大きく引き上げられていた。
株主である米投資会社カーライル・グループと野村ホールディングス傘下の投資会社が持ち分を一部売却する。欧州やアジアを中心に海外投資家にも株式が販売され、全体のIPO規模はオーバーアロットメントを含めて269億円に上った。
IPO全体を取り仕切った主幹事は野村証券、みずほ証券、SMBC日興証券が務めた。
--取材協力:堤健太郎、南部真帆.
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