中国は米国の半導体分野を対象に2件の調査に着手した。米中両国は通商問題などについて協議を予定している。

中国商務省は13日から一部のアナログICチップに関する調査を開始したとウェブサイトに同日掲載した声明で発表した。同時に、米国による中国半導体産業への差別的措置に関する調査も始めたと、別の声明で明らかにした。

中国は1月、米国が低価格帯の半導体をダンピング(不当廉売)し、自国の半導体メーカーに不公正な補助金を与えているとの疑いについて調査を行うと発表していた。米国によるテクノロジー制裁に対抗する中国の強硬措置の一つだ。

反ダンピング調査は約1年間行われ、必要に応じてさらに6カ月延長される可能性がある。一方、差別的措置に関する調査は通常3カ月程度で終了すると、商務省は説明している。

ベッセント米財務長官はマドリードで中国の何立峰副首相と会談し、貿易や経済、国家安全保障について話し合う予定だ。

米財務省によると、協議では中国の字節跳動(バイトダンス)傘下の動画共有アプリ「TikTok」の米事業継続に向けた期限やマネーロンダリング(資金洗浄)対策も議題となる。

原題:China Starts Probes Targeting US Semiconductor Sector (1)(抜粋)

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