米デルタ航空のエド・バスティアン最高経営責任者(CEO)は、今年に入って関税と経済の混乱で消費マインドは「大きな打撃」を受けたが、その後は回復していると述べた。

バスティアン氏はワシントン経済クラブでの講演で、特に出張客やプレミアム顧客の間で利用意欲や支出額が戻ってきていると説明。「春には確かに一時的な停滞があり、消費マインドが冷え込んだ」が、夏に入って安心感が広がると、多くの顧客が戻り始めたと述べた。ただ「所得下位層はなお厳しい状況にある」とした。

バスティアン氏はまた、同社は引き続きプレミアムサービスに重点を置き、国際線の拡大を通じて成長を目指すと表明。新設予定のモロッコ路線に言及し、グローバル展開が「われわれの成長のチャンス」だと話した。

国際線顧客を取り込む戦略の一環として、デルタは今夏、利用の多い顧客を対象に新規路線の候補地の調査を実施。選択肢はイビサ島やサルデーニャ島、マルタ島などで、近く選定地を発表する予定だという。

需要の回復については、ユナイテッド航空やサウスウエスト航空、アラスカ航空などの経営トップも今週、同様の見解を示していた。

原題:Delta Says Consumer Confidence Rebounded Following Tariff Hit(抜粋)

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