(ブルームバーグ):ロンドンでは8日、多くの市民が通勤時に他の交通手段への切り替えを余儀なくされた。市内の地下鉄の大半がストライキにより運休となったためだ。
電動自転車と電動キックボードのレンタル会社ライムによると、朝の通勤ラッシュにあたる4時間の利用件数は、前週同曜日比で58%増加した。走行時間は37%、走行距離は24%それぞれ増加した。
通勤時間帯に運行した地下鉄の路線は一部にとどまり、市内の大半の駅が閉鎖された。ストライキは11日まで続く予定だ。
他の移動手段でも需要の急増が見られた。電動自転車シェアリングサービス「フォレスト」は、現地時間8日午前9時の利用件数が通常の4倍に達したと発表。テムズ川を運航するウーバーボートは、カナリー・ワーフとロンドン・ブリッジ間の通勤者向けに臨時シャトルを増便した。
鉄道海運運輸労働組合(RMT)は賃上げと労働条件の改善を求めている。英首相官邸はRMTとロンドン交通局(TfL)に対し、協議の再開を促している。
原題:Londoners Flock to E-Bikes, Boats as Tube Strike Chaos Hits(抜粋)
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