(ブルームバーグ):英政府統計局(ONS)が5日に発表した7月の小売売上高は前月比0.6%増と、年初来初めて2カ月連続で改善した。
7月の小売売上高発表は、ONSによる「さらなる品質保証」の必要性を理由に、2週間遅れた。ONSでは調査手法を検証した結果、季節調整の仕方などに誤りがあったことが発覚していた。

ONSはこうした問題は既に修正済みで、今後大幅な修正は発生しないと見込んでいる。
ONSによると、修正を反映した今年上半期(1-6月)の小売売上高は前年比1.1%増で、市場予想の1.7%を下回った。ONSは、データの修正が1-3月期(第1四半期)国内総生産(GDP)に与える影響はごくわずかで、実質的なGDP成長率は0.7%のまま変わらないとしいている。
7月のGDP推計値は、今回の修正の影響を受けない見込みだ。小売売上高は、GDPの約4.8%を占める。

原題:Worse-Than-Thought UK Retail Sales Deepen Data Accuracy Woes (1)(抜粋)
--取材協力:Mark Evans、市倉はるみ、Joel Rinneby.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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