インドのゴヤル商工相は4日、米国との貿易合意に向けた交渉は引き続き継続されるべきだとした上で、遅れが生じていることに対して「パニック」になる必要はないと語った。

ゴヤル氏は通信社ANIとのインタビューで、「米国とは引き続き非常に良好な関係にあり、幾つかの課題を解決し、公正でバランスの取れた合意に至ることができると確信している」と述べた。

米代表団が8月にインド訪問を取りやめた後、両国の正式な協議は中断している。だが、非公式では意思疎通手段を維持しており、双方が溝を埋めることになお前向きであることを示唆している。

トランプ米大統領は今週、インドが米製品に対する関税をゼロに引き下げると提案してきたと述べたが、その譲歩案がいつ示されたのかについては言及しなかった。

ゴヤル氏は「交渉に期限というものはない。長期的な視点で取り組む以上、忍耐強く進めるべきだ」と述べた。

4日の別のインタビューでも、「インドと米国の関係は非常に重要であり、困難な局面でも維持される」との認識を示した。

トランプ政権は貿易障壁の高さやロシア産原油の購入などを踏まえ、インドからの輸入品に対し50%の関税を課した。インドは同政権と早期に通商協議を始めていた国の一つだったが、高い関税を招くことになった。

原題:India Minister Says Don’t ‘Panic’ Over Delay in US Trade Deal(抜粋)

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