男子ゴルフの米国と欧州の対抗戦、ライダーカップが米ニューヨーク州で今月下旬に開幕する。この大会が生み出す経済効果は約2億ドル(約300億円)に上ると、全米プロゴルフ協会(PGA)のデレク・スプレーグ最高経営責任者(CEO)は見込んでいる。

今大会はニューヨーク州のベスページ・ブラック・ゴルフコースで行われる。ライダーカップは2年ごとに開かれ、米国での開催は4年に一度となる。

スプレーグ氏は4日のイベント「ブルームバーグ・パワープレーヤーズ・ニューヨーク」で、「会場はまるで小さな都市のようになっている。ライダーカップのチケット入手に事前登録した人は50万人に達し、さらに今年の大会でボランティアに応募した人は3万人を超えた」と述べた。

一方、PGAツアーは選手を巡り、サウジアラビアが支援するツアー「LIVゴルフ」となお競合している。双方は分断解消に向け協議を重ねてきたものの、合意には至っていない。

スプレーグ氏は「和解は恐らく実現しないだろうとの声が多い」としながらも、「それでもいいと私は思う」と話した。

ゴルフ層には変化も見られる。米国ゴルフ財団(NGF)によれば、最も多いプレーヤー層は18-34歳。ブライソン・デシャンボーやリッキー・ファウラーといった選手は、ファンとの交流手段としてソーシャルメディアを積極的に活用しており、PGAもテレビ映えするインドアゴルフリーグに投資している。

スプレーグ氏は「私がPGAの理事を務めていたわずか10年前には、この業界の規模は820億ドルだった。10年後の今では1020億ドルとなり、さらには1300億ドル超に拡大するのが見えている」と語った。

原題:Ryder Cup Week Set to Generate $200 Million Economic Impact (1)(抜粋)

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