(ブルームバーグ):米ヘッジファンド運用会社AQRキャピタル・マネジメントは、オランダの年金基金PFZWからの運用委託契を失った。PFZWは、サステナビリティーへの取り組みが不十分だと懸念される外部運用会社との関係を見直している。
PFZWの広報担当者がブルームバーグに語ったところによると、AQRは同基金のために40億ユーロ(約6900億円)強の資産を運用していた。今回の決定はより広範な見直しの一環であり、PFZWはブラックロックとの145億ユーロ、リーガル・アンド・ゼネラル・グループとの150億ユーロの運用委託も終了している。
PFZWによれば、変更は株式ポートフォリオ全体の抜本的な見直しの一環で、エネルギー転換への対応といった観点がより重視されるようになっている。
AQRの広報担当者は「厳密でデータ主導のアプローチにより、顧客のESG(環境・社会・ガバナンス)目標の達成を、リスクリターンの目標と並行して支援することに尽力している」と説明した。「PFZWの戦略的な方向転換を尊重しており、今後も顧客と緊密に連携しながら、投資目標達成に向けたソリューションを提供していく」と付け加えた。
PFZWは現在、約2500億ユーロの資産を運用しており、株式ポートフォリオ約500億ユーロについて、ロベコ、マン・ニューメリック、アカディアン、ラザード、シュローダー、M&G、UBS、PGGMの各社に運用を委託するとしている。
原題:Hedge Fund AQR Loses $4.7 Billion Dutch Pension Fund Mandate (2)(抜粋)
--取材協力:Sarah Jacob、Leonard Kehnscherper、Nishant Kumar、Justina Lee.
もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2025 Bloomberg L.P.