(ブルームバーグ):高級ファッションブランドの英バーバリー・グループが今月、英国の優良株で構成されるFTSE100種株価指数の構成銘柄に再び組み入れられると、指数を算出するFTSEラッセルが3日発表した。同社は1年前に同指数から除外されていた。
同指数への復帰は、2024年半ばに就任したジョシュア・シュルマン最高経営責任者(CEO)が進める復活劇の新たな一章となる。ロンドンに本拠を置く同社は当時、往年の輝きを取り戻すのに苦戦していた。

バーバリーはシュルマン氏の就任後間もなくFTSE100から除外された。しかし、その後は同氏の指揮下で株価が70%余り上昇。時価総額が約46億ポンド(約9150億円)に達したことが、同指数への復帰につながった。
シュルマン氏は英国的なルーツに再び軸足を置き、主力のアウターウエア製品に注力することで、高級品需要の低迷という逆風に対抗している。
ドイツ銀行のアナリスト、アダム・コクラン氏は「FTSE100への復帰は、新たな戦略によってブランドの注目度や需要が回復しつつあるという証左となるだろう」と述べた。
FTSE100への採用により、同指数に連動するファンドからの株式需要がさらに高まる可能性がある。
モーニングスターのアナリスト、イェレナ・ソコロワ氏は「指数に加わることで、特にパッシブ投資家へのアクセスが広がり、投資家がポートフォリオをリバランスする中で、株価を支える効果が期待できる」との見方を示した。
今回のFTSEラッセルの四半期見直しでFTSE100入りするのは、バーバリーとメトレン・エナジー・アンド・メタルズの2社。一方、学生向け住宅事業のユナイト・グループと住宅建設のテーラー・ウィンピーは同指数から外れる。
原題:Burberry to Rejoin UK Blue-Chip Benchmark After One-Year Absence(抜粋)
--取材協力:Levin Stamm.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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