(ブルームバーグ):29日の債券相場は上昇。米国の長期金利が低下して、先物が夜間取引で堅調に推移した流れを引き継いだ。月末で投資家が保有債券の年限を長期化するための買いへの期待も、相場の支えとなっている。
アクサ・インベストメント・マネージャーズの木村龍太郎シニア債券ストラテジストは「財務省が超長期債減額のアンケートを送ったとの報道や月末の年限長期化の買いで、超長期債が堅調だ」と指摘した。
財務省のアンケート送付については、6月の国債市場特別参加者(プライマリーディーラー、PD)会合や国債投資家懇談会の時のように新発債が減額される話ではないようだとし、「当時に比べると金利低下も小さくなっている」と述べた。
この日発表された全国の先行指標となる8月の東京都区部の消費者物価指数(生鮮食品を除くコアCPI)は前年比2.5%上昇と前月から伸びが縮小した。市場予想と一致し、債券相場への影響は限定的だった。

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