(ブルームバーグ):28日の欧州債券市場は、短期債が売られた。4-6月(第2四半期)の米実質国内総生産(GDP)改定値が速報値から上方修正されたことを受け、米国債が売られた動きに追随した。
ドイツ2年債利回りは2ベーシスポイント(1bp=0.01%)上昇して1.94%となり、10年債利回りは2.7%とほぼ横ばいだった。イールドカーブはベアフラット化した。
フランス債は、9月8日の内閣信任投票を前に投資家が売りを一服させ、小幅に上昇した。10年債利回りは3bp低下して3.48%となった。27日には3月半ば以来初めて3.55%をつけていた。フランス債とドイツ債の利回り差(スプレッド)は、前日の83bpから78bp前後に縮小した。
英国債は買われ、10年債利回りは3bp低下し4.71%、30年債利回りも2bp下がり5.58%となった。英債務管理庁が29日に発表する資金調達計画で、今後数カ月で超長期債の発行から方針を転換するとの観測が支えとなった。
欧州株は、低調な企業決算やフランスの政治不安により、小幅に下落した。ストックス欧州600指数は、0.2%安で取引を終えた。
自動車株は、7月の欧州新車市場が15カ月ぶりの大幅な伸びを記録したとのデータが支えとなり、上昇した。需要に対する楽観が広がったことで、消費財株も上昇し、LVMHが主導して部門全体の上げをけん引した。
8月28日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)
原題:Short-Dated German Bonds Track US Debt Slide: End-of-Day Curves、European Stocks Edge Lower; Autos Outperform After Car Sales(抜粋)
--取材協力:Sagarika Jaisinghani.
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