米アルファベット傘下のグーグルは、2026年までにバージニア州のクラウド・AI(人工知能)インフラの強化に90億ドル(約1兆3300億円)を追加投資すると発表した。米国ではデータセンターへの巨額投資が相次いでいる。

グーグルの27日のブログ投稿によると、投資資金は同州チェスターフィールド郡のデータセンター新設や、ラウドン、プリンスウィリアム両郡の既存データセンター拠点の拡張に充てる計画。

AIブームを支えるために必要だとして、多数のテック大手が米国内でのデータセンター建設を急いでいる。また、「米国をAI競争の先頭に押し上げる」という米国第一主義的な政策をトランプ政権が掲げる中で、国内投資をアピールする狙いもある。

マイクロソフトやアマゾン・ドット・コム、アルファベット、メタ・プラットフォームズは今年、合わせて数千億ドル規模の設備投資を行う見込みで、その大半がAI関連だ。アルファベットは4-6月(第2四半期)決算発表時に、通期設備投資見通しを従来より100億ドル引き上げ、850億ドルとした。

新設データセンターの多くが集中するバージニア州では、電力網への接続に最長7年を要する可能性がある。グーグルの広報担当者は電子メールで、チェスターフィールド郡のデータセンターの稼働予定時期は設定していないとした上で、通常のデータセンター建設は18-24カ月を要すると説明した。電力はドミニオン・エナジーが供給する。

原題:Google To Invest Additional $9 Billion in Virginia Data Centers(抜粋)

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