(ブルームバーグ):韓国投資証券は9月に、金利上昇と円高見通しを背景に為替ヘッジなしで日本の超長期債に投資することを計画している。
韓国第2位の証券会社である同社が超長期債に投資するのは今回が初めてとなる。約10年前には3カ月物や6カ月物の国債を購入していた。
グローバル債券部門ゼネラルマネジャー兼ポートフォリオマネジャーのキム・ジュン氏は「10年が経ち、再び日本市場に注目している」と話し、「今回は状況が全く違う。超長期債を長期保有する予定だ」と述べた。
日本銀行が大規模な国債購入を段階的に縮小していることや、日本の財政赤字やインフレ加速への懸念により、20年国債の利回りは1999年以来の高水準、30年債と40年債はことし過去最高を更新した。利回りが上昇基調にある中、海外投資家は7月まで7カ月連続で超長期国債を買い越している。
韓国の30年物国債の利回りは26日時点で約2.8%。1999年の発行開始以来の最高水準付近で推移する日本の30年債利回りより約40ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低い。
キム氏は、金融政策の方向性が異なる日米の金利差が縮小し、円を支えると予想している。
金融監督院のデータによると、韓国投資証券の総資産は3月時点で88兆ウォン(約9兆3000億円)超となっている。
--取材協力:Jaehyun Eom、近藤雅岐、Heesu Lee、我妻綾.
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