(ブルームバーグ):暗号資産(仮想通貨)技術を活用した予測市場のポリマーケットは26日、トランプ米大統領の長男ドナルド・トランプ・ジュニア氏がアドバイザーに就任すると発表した。
政治やスポーツ、ポップカルチャーなどのイベント結果に賭けることができるポリマーケットに、オミード・マリク氏が共同創業者でトランプ・ジュニア氏がパートナーを務める投資会社1789キャピタルも出資したことが公表された。
ブルームバーグは3月に1789キャピタルによる投資を報じていた。条件が公になっていないとして匿名を条件に話した複数の関係者によると、今回の出資はこれとは別枠となっている。数千万ドル規模のディールだと関係者の1人が語った。

トランプ・ジュニア氏は2024年の米大統領選後、ドローンの部品や銃器、暗号資産、医薬品などさまざまな業界の民間企業に関与してきた。
同氏は米国の規制下で運営されている予測市場カルシのアドバイザーにも就任している。ポリマーケットと企業価値が20億ドル(約2950億円)と評価されているカルシは予測市場を巡り、法的な議論を巻き起こしている中心的存在で、規模拡大に伴って各州やギャンブル業界などからの反発を受けている。
トランプ・ジュニア氏の担当者は声明で、同氏が「予測市場業界全般に対する支援にコミットしており、新たな役割に非常に興奮している」と説明した。
トランプ氏一族がフィンテックや暗号資産の分野への関与を深める中、同セクターは政治と投機の温床になりつつある。規制当局と投資家は、これらの市場がいかに急速に金融の主流へと移行しているかを考慮に入れざるを得なくなっている。
原題:Trump Jr. Joins Polymarket Advisory Board as 1789 Ups Stake (1)(抜粋)
--取材協力:Katherine Burton.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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