米連邦航空局(FAA)の職員は、ワシントンにある現本部から運輸省のより新しい施設に移ることになる。ダフィー米運輸長官が26日、職員に宛てたメッセージで明らかにした。

ダフィー長官は内部文書の中で、「数十年にわたり、FAAは運輸省の他の部門とは別の連邦庁舎に分散して配置されていた。こうした分離が省と局の間に不要な複雑さを生じさせ、迅速な対応や説明責任、透明性を損なってきた」と説明。ブルームバーグ・ニュースがこの文書の内容を確認した。

FAAの現本部は、ワシントン南西部に1960年代に建設された「オービル・ライト」と「ウィルバー・ライト」両連邦庁舎にある。今回の決定により、職員はワシントン東南部のネイビーヤード地区にある運輸省本部へ移ることになる。

ダフィー長官はFAAの現在の庁舎について、「老朽化」が進んでおり、水は飲用に適さずオフィスは荒廃していると指摘。FAAと運輸省の庁舎統合に向けた移転は段階的に実施されるとしたほか、「混乱を最小限に抑える」よう明確な移行計画を策定すると表明した。

内部文書によれば、今後数週間内にスケジュールや次の手順について、より詳細な情報が職員に伝えられる見通しだという。

FAAの報道官は全ての問い合わせを運輸省に照会するよう求めた。運輸省の報道官は、この移転が業務の効率化や両組織間の連携強化につながるだろうと語った。

原題:FAA Headquarters Staff to Move to DC’s Navy Yard, Duffy Says (1)(抜粋)

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