トランプ米大統領が25日に解任の意向を示したクック連邦準備制度理事会(FRB)理事に関し、FRBが26日に発表した声明全文は次の通り。

連邦準備制度は最大限の雇用、物価の安定、円滑に機能する金融システムの促進という法定の責務を遂行するために、連邦議会によって設立された。

連邦準備法により、理事は長期かつ定められた任期で務め、「正当な理由」がある場合のみ、大統領によって解任されると規定されている。長期の任期と解任に対する保護措置は、金融政策の判断がデータと経済分析、米国民の長期的利益に基づいて行われることを保証する重要なセーフガードだ。

連邦準備制度は法により定められた責務を引き続き遂行していく。

リサ・クック氏は自身の弁護士を通じて、速やかに裁判所にこの措置への異議申し立てを行い、上院の承認を得たFRB理事として職務を継続できることを確認する司法判断を求める意向を示した。連邦準備制度は常にいかなる裁判所の判断にも従う。

連邦準備制度は米国の家庭、地域社会、企業に奉仕する上で、透明性、説明責任、独立性へのコミットメントをあらためて表明する。

原題:Read the Fed’s Full Statement on Governor Lisa Cook(抜粋)

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