タイガー・グローバル・マネジメントの7月の運用成績は2.8%上昇し、年初来のパフォーマンスを押し上げたが、屈指の投資家ジュリアン・ロバートソン氏の門下生が立ち上げた他のファンドにはなお及ばない。事情に詳しい関係者が明らかにした。

非公開情報を話しているとして、匿名を条件に述べた同関係者によると、チェース・コールマン氏率いるタイガーのヘッジファンドは年初来のリターンが7.5%となり、バイキング・グローバル・インベスターズの5.8%を上回った。

上期ではタイガーのリターンは約4.5%上昇で、いわゆる「タイガー・カブス(子トラ)」と呼ばれるストックピッキング・ヘッジファンドの中で最も低かった。

マーベリック・キャピタルは、カブス5社の中で引き続きトップの運用成績を維持し、7月までにプラス18.1%のリターンを確保した。

各社の広報担当者はコメントを控えた。

タイガー・グローバルのヘッジファンドは、2021、22年に記録した7%と56%のマイナスからはまだ回復途上にある。その後の2年間で毎年20%を超えるリターンを上げたものの、投資家の損失を取り戻すにはなお43%程度のプラスが必要だ。

ある関係者によれば、同社のロングオンリー・ファンドは7月までに12.4%のプラス、クロスオーバー・ファンドも12.7%の上昇を確保した。21年に開始したクロスオーバー・ファンドは、資本の最大半分を未公開資産に投資することができ、昨年は28%のリターンを出したという。

6月30日時点でタイガー・グローバルが保有していた主要ロングポジション12本のうち、7月までに損失を出したのは2本のみ。ただし、ショートポジションで成績が伸び悩み、足を引っ張ったとみられる。

原題:Tiger Global Lags Behind Other ‘Cubs’ Even After Its July Gains

(抜粋)

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