19日の債券相場は下落。米カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムであるジャクソンホール会合を控え、前日の米国長期金利が上昇したことを材料に売りが優勢だ。この日行われる20年利付国債入札は、波乱なく消化されるとの見方が出ている。

アクサ・インベストメント・マネージャーズの木村龍太郎シニア債券ストラテジストは、20年債入札は一定の需要があり、無難に消化されると予想。ただし、ジャクソンホール会合を控え積極的な買いは期待できず、入札後はいったん様子見姿勢が強まりそうだと言う。

S&Pグローバル・レーティングが米国のソブリン格付けを据え置くと発表したことに関しての相場の反応は薄かった。

 

カンザスシティー連銀がワイオミング州ジャクソンホールで主催する年次シンポジウムは主要国・地域の中央銀行総裁が一堂に会して21日に開幕、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が22日に講演する。スワップ市場が織り込む9月の米利下げ確率は8割強で推移している。

20年債入札

  • 7月債(193回債)のリオープン発行
  • 発行予定額は8000億円程度
  • 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の大塚崇広シニア債券ストラテジスト
    • 無難な結果を予想
    • 株高を背景とした年金勢によるポートフォリオ・リバランス目的の買いへの期待感がサポート
    • 直近の30年債入札が久しぶりに波乱のない結果となったことも心理的な支え
    • 発行減額となった前回7月債入札が参院選直前にもかかわらず、無難な結果だったこともプラス材料
  • 関連記事:20年利付国債の過去の入札結果(表)

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