(ブルームバーグ):18日の東京株式相場は上昇し、主要指数は取引時間中の最高値を更新した。堅調な米小売売上高や米関税懸念緩和による業績改善への期待から、自動車関連を中心に日本株見直しの動きが継続している。
スズキや日産自動車をはじめ、自動車株が買われて相場上昇をけん引している。トヨタ自動車やホンダも高い。前週末に発表された米国の7月の小売売上高では自動車販売が3月以来の大きな伸びとなった。
フィリップ証券の笹木和弘リサーチ部長は、投資家は米国の自動車関税が当初の懸念ほど厳しくならないことを織り込み、セクター全体の見通しを再調整しているようだと述べた。
笹木氏はまた、トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領の会談で、トランプ氏が過去に示唆したロシアへの100%関税が実行されず、市場参加者にとってひとまずポジティブな材料となっていると述べた。
一方、この日は銀行株が軟調に推移。笹木氏は、15日に発表された日本の実質国内総生産(GDP)統計を受けて上昇した反動から、利益確定の売りが出ていると分析した。
インサイト
- 東証33業種中25業種が上昇、その他製品が上昇率トップ、銀行は下落率トップ
- MSCIアジア太平洋指数はほぼ横ばい
この記事は一部にブルームバーグ・オートメーションを利用しています。
もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2025 Bloomberg L.P.