米ウィンクルボス兄弟が率いる暗号資産(仮想通貨)交換大手、ジェミニ・スペース・ステーションが新規株式公開(IPO)を申請した。上場を目指す暗号資産関連企業が相次ぐ中での動きとなる。

ニューヨーク市を拠点とする同社は、1ー6月に純損失2億8250万ドル(約415億円)、売上高6790万ドルを計上した。前年同期は、純損失4140万ドル、売上高7350万ドルだった。15日に米証券取引委員会(SEC)に提出された資料で明らかになった。

資料によると、2014年創業のジェミニはプラットフォーム上に180億ドル余りの資産を保有している。今年上期の売上高のうち65.5%が取引関連の収入だった。

暗号資産関連企業の上場が相次ぐ背景には、トランプ政権による業界への好意的な姿勢と、関連法の成立がある。6月にはステーブルコイン「USDC」の発行元である米サークル・インターネット・グループが上場し初日に168%急騰。先週には暗号資産交換業者ブリッシュが上場し初日に84%上昇した。

資料によると、ジェミニのIPOはゴールドマン・サックス・グループとシティグループが共同主幹事を務める。証券コード「GEMI」でナスダック・グローバル・セレクト・マーケットに上場する予定。

原題:Winklevosses’ Gemini Files for IPO as Crypto Listings Accelerate(抜粋)

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