(ブルームバーグ):15日の欧州債券市場は、長期債が続落した。同日開催予定のトランプ米大統領とロシアのプーチン大統領の会談で、ウクライナ和平に向けた前向きなシグナルが出るとの期待や、来週の債券発行増加を見込んだ売りが出た。
ドイツ30年債利回りは8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し3.35%、フランス10年債は10bp高い4.32%と、いずれも2011年以来の高水準となった。ドイツ10年債利回りは、7bp高い2.78%と、3月以来の高水準となった。
英30年債利回りも一時8bp上昇し、5.57%と5月以来の高水準となった。
欧州株は小動きとなった。投資家が米ロ首脳会談を前に様子見姿勢だった。
ストックス欧州600指数は、一時は0.5%近く上昇し3月以来の高値を付けたが、引けにかけて横ばいとなった。週次では2週連続の上昇となった。
金属・鉱業株やヘルスケア株が堅調だった一方、パーソナルケアや不動産株は下げが目立った。米アプライド・マテリアルズの弱い決算が半導体製造装置株の重しとなり、ASMLホールディングなどが下落した。
デンマークの宝飾品大手パンドラは、同日発表の4-6月期(第2四半期)決算で、売上高がアナリスト予想を下回り、18%下落した。
8月15日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)
原題:French, German 30-Year Yields at 14-Year High: End-of-Day Curves、European Stocks Trade Steady With Focus on US-Russia Meeting(抜粋)
--取材協力:Michael Msika、Henry Ren.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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