(ブルームバーグ):米旅行予約サイト運営会社エクスペディア・グループは、通期の売上高見通しを引き上げた。4-6月(第2四半期)の好調な予約実績が背景にある。主に法人向け部門の伸びが追い風となった。
7日の発表資料によると、通期売上高の新たな見通しは前年比3-5%増。従来予想は2-4%増だった。アナリスト予想平均では3.6%増が見込まれていた。また、通期のグロスブッキング見通しも3-5%増に引き上げられた。
同日の時間外取引でエクスペディア株は一時15%上昇した。
アリアーヌ・ゴラン最高経営責任者(CEO)はインタビューで、「海外市場は極めて健全だが、米国内は軟調だった。ハイエンドの旅行が引き続き活発な一方で、より低い価格帯では様子見姿勢が強まっており、市場はやや二極化している」と語った。
さらに、米消費者の需要は7月を通じて改善が見られたものの、先行き不透明な状況下ではこうした伸びが持続可能かどうかを予測するのは難しいと述べた。
4-6月期の売上高は前年同期比6.4%増。全体の60%前後を占める米国内が3%増にとどまる一方、海外部門は13%増となった。
法人向け部門のグロスブッキングは17%増。ゴラン氏によれば、同部門では6四半期連続で2桁台の伸びが続いている。消費者向け部門は1%増。全体のグロスブッキングは5%増となった。
調整後1株利益は4.24ドルと、アナリスト予想平均の4.09ドルを上回った。

原題:Expedia Raises Sales Outlook Following Strong Bookings Results(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2025 Bloomberg L.P.