半導体の受託製造で世界最大手のTSMCの元従業員ら3人が機密情報を漏らしたとして、台湾当局が身柄を拘束しました。情報は日本企業に漏れたと台湾メディアが報じています。

台湾当局によりますと、TSMCは内部調査で元従業員ら3人が最先端の半導体に関する機密情報を不正に取得した疑いが浮上し、検察に告訴。

これを受け、当局は国家安全法違反の疑いで先月25日から28日にかけ3人の身柄を拘束し、調べを進めているということです。

台湾メディアは、3人が2ナノメートルの半導体開発・製造に関する機密情報を写真で撮影するなど不正に取得したと報じています。

情報は日本の半導体製造装置大手「東京エレクトロン」の技術者に渡り、さらに日本の半導体メーカー「ラピダス」に漏れたということです。

これについて東京エレクトロンは「コメントはしない」としています。