(ブルームバーグ):サイバーセキュリティーを手掛ける米スタートアップ、アルミスでは年間経常収益(ARR)が3億ドル(約440億円)に達した。イェブゲニー・ディブロフ最高経営責任者(CEO)がブルームバーグのインタビューで明らかにした。
アルミスのARRは昨年8月時点の2億ドルから大きく伸びた。同社は当時、売上高が1年半足らずで2倍になったと発表していた。
一方、ディブロフ氏は新規株式公開(IPO)について、適切な時期を見極めようとしている状況だと述べた。「IPOは行うが、それは株主と従業員にとって価値を最大化できる適切なタイミングになる」と話した。
サンフランシスコに本社を置くアルミスは、企業や公共機関のデバイスに対するサイバーセキュリティー上の脅威を識別・追跡し、デバイスを保護するサービスを提供。同社の技術は医療や金融サービス、防衛などさまざまな業界のITシステムで活用されている。ディブロフ氏はARRの高い伸びについて、増大するリスクに対し保護が必要なデバイスの数が非常に多くなっていることを理由に挙げた。
「重要インフラに対する攻撃がますます増えている。だからこそ、われわれの急成長が続いている」と話した。

一方、アルミスは最近、従業員が保有株約1億ドル相当を売却する機会を提供した。この際の企業評価額は45億ドルと、昨年10月時点の42億ドルから若干上振れした。
原題:Armis Hits $300 Million in Annual Revenue on IPO Path (1)(抜粋)
--取材協力:Liana Baker、Edward Ludlow、Caroline Hyde.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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