米銀シティグループは、アジアで2人の幹部人材を新たに採用した。金融スポンサー対応および債券資本市場業務の体制強化を図っている。

同行はゴールドマン・サックス・グループからビクラム・チャバリ氏を、アジア太平洋地域における金融スポンサー対応の責任者として採用した。

またドイツ銀行からディーパック・ダンガヤック氏を迎え、同地域における債券資本市場共同責任者に指名した。ブルームバーグが確認した文書の内容をシティの広報担当者が肯定した。

シティの幹部ジャン・メッツガー、アシュ・クラー両氏は社内文書で、「世界的に金融スポンサーがバンキング収益全体の重要な部分を占めるようになっている」とし、この分野に対する同行のグローバルな注力度が高まっていると強調した。

金融スポンサーとは、買収や資金調達取引を支えるプライベートエクイティー(PE)ファンドや資産運用会社などを指す。

今回の人事は、金融スポンサーを投資銀行業務の主要ターゲットの一つと位置付けるシティの姿勢を改めて示している。

社内文書によると、チャバリ氏は年内にシティに加わり、日本、北アジア、南アジアおよびオーストラリアを担当するグローバル資産運用会社対応の責任者として香港を拠点に活動する。ゴールドマンでは、日本を除くアジア地域におけるスポンサー関連M&A(企業の合併・買収)責任者を務めていた。

ダンガヤック氏も年内にシティに合流し、香港を拠点とする予定。ドイツ銀ではアジア太平洋地域のスポンサーファイナンス部門責任者だった。

原題:Citi Hires From Goldman, Deutsche Bank to Boost Asia DCM (1)(抜粋)

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