日本と中国の中学生たちが卓球を通して交流の輪を広げようというイベントが、中国・北京で開幕しました。

北京で4日から始まったこのイベントは、日本と中国で友好都市の関係にある町の中学生たちが卓球の混合チームをつくり、親善試合を通して交流の輪を広げようと企画されました。

開会式では、中国の対外交流機関である中国人民対外友好協会の楊万明会長が、中学生の選手たちに「あなた方こそが中日関係の未来を担い、中日友好の使命を背負っている。卓球の球は軽いかもしれないが、そこには重い期待が込められている」と挨拶しました。

その後、金杉憲治駐中国大使と楊会長らが参加して始球式が行われ、卓球の元中国代表選手によるエキシビションマッチでは、世界のトップレベルの技術が日中の中学生たちに披露されました。

東京都から参加した選手(中3)
「中国のすごいうまい選手の技術を自分のものにできるようにしたいと思います」

金杉憲治 駐中国大使
「『ピンポン外交』という言葉もある通り、日本と中国との間で外交関係を支える重要な一つの要素だと思います。少しコロナで停滞していましたけれど、8年ぶりに開催できて良かったと思います」

また、金杉大使は、江蘇省蘇州市で先月31日に日本人女性が襲われ、けがをした事件について「事件は残念で心配だが、民間交流は続けていかなければいけない。大会が実現できて本当に良かった」と話しました。

このイベントには、日本と中国から中学生およそ80人ずつ、合わせて160人ほどが参加していて、親善試合は6日まで行われます。