(ブルームバーグ):インドのモディ首相は、国民に対して国産品の購入を促している。世界的な不透明感が高まる中、自国経済の下支えを図る狙いだ。
数日前にはトランプ米大統領がインドからの輸入品に25%の関税を課すと表明。モディ氏は2日、ウッタルプラデシュ州の集会で、米国の関税には直接言及しなかったものの、「世界経済は多くの懸念に直面しており、不安定な雰囲気が漂っている」と演説。その上で「今は何を購入しようとも基準は一つだけだ。われわれはインド人の汗で作られたものを買う」と述べた。
モディ氏が国内での製造と消費を改めて重視する姿勢は、長年掲げてきた「メイク・イン・インディア」政策を反映している。米国の新たな関税措置を受け、このメッセージの重要性が改めて強調された形だ。
トランプ氏はインドが他のアジア諸国と比べて不当に高い関税を維持していると非難。ロシアとのエネルギーや防衛分野での取引を理由に、さらなるペナルティーも警告した。
モディ氏は不確実な世界情勢下でインドの経済的利益を守る重要性も強調。「農民や小規模産業の利益、そして若者の雇用が最優先事項だ」と述べた。
原題:Modi Urges Indians to Buy Local Goods After Trump Tariffs(抜粋)
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