(ブルームバーグ):上場2日目を迎えたデザインソフトの米フィグマの株価が1日も上昇した。取引時間中に新規株式公開(IPO)価格の約4.3倍を付ける場面もあったが、変動の大きい展開だった。
フィグマ株は1日、前日比5.6%高の122ドルで引けた。上場初日の7月31日の終値はIPO価格(33ドル)の3.5倍に急騰。ブルームバーグの集計データによれば、10億ドル(約1480億円)超を調達した米上場企業の中で、初日の株価上昇率としては少なくともこの30年で最大となった。
1日時点でフィグマの発行済み株式に基づく時価総額は595億ドル。従業員向けのストックオプションなどを踏まえた完全希薄化後ベースでは710億ドル余りとなり、ソフトウエアメーカーの米アドビがかつてフィグマ買収で合意した際の200億ドルを大幅に上回っている。
ベンチャーキャピタル(VC)としては同社最大の支援者であるインデックス・ベンチャーズは創業から間もない時期に1億ドルを出資していたと、ブルームバーグ・ニュースが過去に報じた。インデックスのフィグマ持ち分の価値は70億ドル超に膨らんでいる。
フィグマのサービスはウェブやモバイルアプリのインターフェースのデザインに使われており、ソフトの開発や職場での共同作業全般へのさらなる活用を視野に製品の拡充を進めている。
届け出によると、1-3月の売上高は2億2800万ドル、純利益が4490万ドルだった。2024年は増収だった一方で、営業費用の増加によって純損失は7億3200万ドルとなった。
原題:Figma Whipsaws in Second Trading Day After 250% Debut Gain (2)(抜粋)
--取材協力:Katie Roof、Matt Turner.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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