4日の債券相場は上昇が予想される。米国で7月の雇用統計が弱い結果となり長期金利が大幅低下した流れを引き継ぐ。一方、5日の10年国債入札に対する警戒感は相場の重しになりそうだ。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の鶴田啓介シニア債券ストラテジストは、債券相場は「米雇用統計ショックを受けて買い優勢の展開」と予想する。為替相場が1ドル=147円台前半と円高が進み、日経平均株価の下げも予想されることから、長期金利は1.5%割れが視野に入る展開だとし、外部環境次第で下振れることになりそうだと述べた。

同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは1.45-1.51%(1日は1.55%で終了)、先物中心限月9月物は138円50銭-139円00銭(同138円08銭)。

先物夜間取引で9月物は1日の日中取引終値比64銭高の138円72銭で終えた。1日の米10年国債利回りは前日比16ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低い4.22%程度で引けた。

5日に10年国債入札(発行予定額2兆6000億円程度)が予定される。三菱モルガンの鶴田氏は「政治に不透明感が残る中、あすの10年国債入札や、7日に30年国債入札を控えていることは重しになる」と述べた。

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