セブン&アイ・ホールディングスに買収提案をしていたカナダのコンビニ大手が提案を撤回すると発表しました。「建設的な協議が欠如している」と批判しています。

セブン&アイに去年、買収提案をしたカナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールは提案を撤回すると発表しました。

撤回の理由について、これまでセブン側から十分な情報開示が無いことや、意図的に混乱や遅延を起こす動きをしたとして、ガバナンス体制に強い懸念を持ったことなどをあげ、「建設的な協議が欠如している」と批判しました。

これに対し、セブン&アイは「取引の合意を目指し、誠実かつ建設的な協議を行ってきた」と反論しつつも、撤回については「想定され得たもの」とコメントを発表しました。

買収撤回を受け、午前の株式市場ではセブン&アイの株価は一時9%以上、下落しています。

7兆円規模の買収提案は、およそ1年での幕引きとなりました。