加藤勝信財務相は15日の閣議後会見で、足元の金利上昇に関し「日本国債に対する市場の信認が失われることのないよう、適切な財政運営に引き続き務めていきたい」と述べた。

加藤財務相は、金利は経済物価情勢や金融政策、国債需給などさまざまな要因によって市場で決まるものと指摘。市場動向についてのコメントは控えた一方、市場参加者と丁寧な対話を行いつつ、適切な国債管理政策に努めると話した。

15日の債券市場では、長期金利の指標となる新発10年国債利回りが前日終値(1.57%)に比べて2.5ベーシスポイント(bp)高い1.595%と、2008年以来の水準に上昇した。20日に投開票を迎える参議院選挙で与党劣勢の見通しが報じられ、財政拡張懸念が強まっていることが背景にあるとみられる。ドイツや英国、フランスなどでも14日の取引で長期国債利回りが軒並み上昇している。

加藤財務相はまた、17日から南アフリカで開催される20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に出席すると明らかにした。

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