米メタ・プラットフォームズは、音声技術に特化した小規模な人工知能(AI)スタートアップ「PlayAI」の買収を完了した。

ブルームバーグが確認したメタの内部文書によると、PlayAIのチーム全体が今週メタに合流する予定。同チームは、音声AIスタートアップのSesame AI(セサミAI)から最近メタに移籍したヨハン・シャルクウィック氏の直属となる。ブルームバーグは先月、メタがPlayAIの買収に向けて詰めの協議に入っていると、関係者の情報を基に伝えていた。

メタは今年、AIを最優先課題に掲げており、半導体やデータセンターといったインフラへの投資に加え、AIモデルや新機能の開発に向けトップ人材の獲得を進めている。

マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は先に同社のAI部門の大規模な再編を発表。同社のAI関連業務を統合する新グループ「メタ・スーパーインテリジェンス・ラボ(MSL)」の責任者に、データラベリングを手掛けるスタートアップ、Scale AI(スケールAI)の元CEO、アレクサンドル・ワン氏を起用した。

買収額などの条件は公表されていない。メタの広報担当者は買収を認めたが、それ以上のコメントは控えた。

メタの社内文書は、PlayAIチームの「自然な音声生成技術と、容易に音声を作成できるプラットフォームは、AIキャラクター、対話型AIアプリのMeta AI(メタAI)、ウエアラブル、音声コンテンツ制作といった当社の取り組みや今後の計画に非常に合致している」と評価している。

原題:Meta Acquires Voice AI Startup PlayAI, Continuing to Add Talent(抜粋)

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