暗号資産(仮想通貨)に対する売り圧力が続き、ビットコインが3日に10万7000ドルを下回った。アルトコイン(ビットコイン以外の暗号資産の総称)の下げはさらに大きく、3週間前の「暗号資産史上最大の清算イベント」でレバレッジ取引の巨額ポジションが一掃された影響がなおくすぶっている。

キャプリオール・インベストメンツの創業者、チャールズ・エドワーズ氏によると、機関投資家によるビットコイン需要が7カ月ぶりにマイニング量を下回った。大口投資家が買いを手控えていることを示唆する一方、暗号資産市場全体でもリスク回避的な動きが広がっている。

デジタル資産の時価総額上位100銘柄のうち下位50銘柄を追跡するマーケットベクター指数は3営業日連続で下落し、一時8.8%安となった。一部のトークンは10月のフラッシュクラッシュ時の安値を再び試す展開となっている。同指数は年初来で約60%下落している。

ビットコインは3日、一時4.3%安の約10万5300ドルまで下げた。昨年12月以降ではなお約14%高を維持しているが、ここ数週間は世界の株式に見劣りしている。投資家がマクロ経済動向に敏感なリスク資産へシフトする中で、暗号資産は明確な立ち位置を見いだせずにいる。

10月の清算イベントでは、約190億ドル(約2兆9300億円)相当のロングポジションが一掃された。市場参加者によれば、資本基盤の再構築には時間を要するという。専門家の間では、価格が底を打ったと確認できるまでは慎重な姿勢が続くとの見方が多い。

セリーニ・キャピタルのジョルディ・アレクサンダー最高経営責任者(CEO)は「市場はまず、説得力のある底値形成を示す必要がある。その上で初めて上方ブレイクを試す段階になる」と指摘。暗号資産市場は10月の清算ショックから「二日酔い状態」にあると述べた。

原題:Cryptocurrencies Slump as October Liquidations Repel Buyers(抜粋)

--取材協力:Sidhartha Shukla、David Pan.

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