米コーヒーチェーン大手スターバックスは、菜種油の一種であるキャノーラ油を米国のフードメニューで使用しない方法を模索している。

その一例として、卵白とローストした赤ピーマンの「エッグ・バイト」をキャノーラ油を使わないレシピに変更することを検討している。アボカド油を使用した新しい類似食品もメニューに追加する予定だ。スターバックスの広報担当者がブルームバーグ・ニュースの取材で明らかにした。

同社は販売てこ入れを目指してブランド刷新を進めており、健康志向の強い消費者層に向けた商品の試験導入を優先課題の一つとしている。

ブライアン・ニコル最高経営責任者(CEO)は6月、米厚生省のケネディ長官との会談で、メニューをトランプ政権の健康政策の優先事項にさらに整合させることを約束。ケネディ氏がX(旧ツイッター)への投稿で明らかにした。

スターバックスの米国メニューには、「ベーコン、ゴーダチーズ&エッグサンドイッチ」やポテトベイクなど、キャノーラ油を使用した食品が数多くある。同社はメニューの見直し時期については明らかにしていない。

ケネディ長官らの標的となっている大豆油やキャノーラ油などのシードオイルは、複数のメタ分析では、炎症や心疾患による死亡リスクへの有意な影響は確認されていない。

健康志向の取り組みは他のメニューにも表れている。ニコル氏は4月の決算説明会で、抹茶パウダーから砂糖を除去したことで販売が伸びたことを明らかにした。さらに、乳成分を含まないミルクの追加料金を廃止し、最近ではさまざまなフレーバーのコールドフォームに追加できる無糖プロテインパウダーを試験的に導入した。

原題:Starbucks Is Looking to Remove Canola Oil From Its Food Menu(抜粋)

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