(ブルームバーグ):韓国政府は、トランプ米大統領が来月1日に25%の関税を課すと通告する書簡を韓国に送付したことを受け、非関税障壁の撤廃を求める米国の要求に対応するために関連制度や規制の見直しを行うと表明した。
韓国の産業通商資源省は8日の声明で「この書簡は、相互関税の発動を猶予する期間を事実上8月1日まで延長するものと受け止めている」とし、互恵的な合意に向けた交渉を加速させると表明した。
トランプ氏が韓国からのすべての輸入品に課すとしている25%の関税は、合意が成立しなければ今月9日から発動される予定だった税率と同水準となっている。
今回の書簡は、韓国の通商および安保の高官が関税の回避を目指し、ワシントンで最後の交渉に臨んでいたタイミングで公開された。
産業通商資源省は、「貿易赤字削減に取り組む米国にとって特に関心がある分野である韓国の国内制度や規制の向上を図りながら、両国間の製造業再生パートナーシップを通じて主要産業を発展させる機会にしていく」とした。
米国は韓国にとって中国に次ぐ第2位の輸出先であり、昨年の輸出総額1278億ドル(約18兆6500億円)の18.7%を占めた。米通商代表部(USTR)によれば、2024年の米国の対韓貿易赤字は660億ドルと、二国間の貿易赤字額としては8番目に大きい。
延長された猶予期間内に合意に至らない場合、貿易依存度が高く1-3月(第1四半期)にマイナス成長に陥った韓国経済はさらに打撃を受ける見込みだ。輸出は昨年の国内総生産(GDP)の4割以上を占め、経済における重要度が高い。半導体やスマートフォン、自動車、バッテリーといった韓国製品は、世界のサプライチェーンの中核を担っている。
国家安保室長が米国務長官と会談
韓国大統領府は8日、国家安保室長の魏聖洛氏がルビオ米国務長官と会談したことを明らかにした。それによると、米国は韓国に対し、実際に関税が発動される来月1日までにはまだ時間があるとして、合意に至るために緊密な意思疎通を図るよう求めた。
魏室長は、すべての問題で相互に利益のある成果につなげるため、李在明大統領とトランプ大統領による首脳会談が一日も早く開催されることへの期待を表明。新政権の外交は強固な韓米同盟に基づくと強調した。
造船分野での協力に関しては、政府および産業界を含む各分野の能力を結集することが、実用的かつ相互に利益のある協力策を推進する鍵になるとして、両国が緊密に連携することで一致したという。
原題:South Korea Vows to Fix Regulations After Trump’s New Deadline、Rubio Tells Korea to Continue Tariff Talks Until Aug. 1: S.Korea(抜粋)
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