(ブルームバーグ):オーストラリア債務管理庁(AOFM)が、超長期債の発行規模縮小を検討している。金利上昇により資金調達コストが増大していることが背景にある。
AOFMは、今年約1500億豪ドル(約14兆1700億円)の債券を発行する計画だ。豪州国債の利回り曲線が先進国市場の中でも特にスティープ化しているほか、豪州の期間の長い債券の利回りが米債市場の動きに敏感になっている状況も圧力となる。米債市場は今年、財政赤字を巡る懸念や利下げ観測の変化によって大きく変動している。
AOFMのチーフエグゼクティブ、アナ・ヒューズ氏は、豪州の期間が長い債券には依然として需要があると指摘。その一方で超長期債利回りの動向には懸念があるとし、さらなる変動の可能性を踏まえ、AOFMは発行計画について柔軟性を維持する必要があるとの考えを示した。
同氏は「この点は注意していく必要があり、米国に追随した場合にコストが高くなるため一部の超長期債の入札規模に関する判断が求められる」と今週のインタビューで説明。「全体のデュレーションや期間が長いゾーンへの対応方法」を検討する必要があるだろうとも話した。

財政赤字や地政学的な緊張への懸念から、期間が長めの債券の利回りは世界的に上昇傾向にある。こうした圧力は最近、和らいでいるものの、関税引き上げの可能性を背景に米インフレリスクへの懸念が依然としてくすぶっている。トランプ米大統領が推進する大型税制・歳出法案に伴う赤字拡大懸念もある。
原題:Australia Mulls Lowering Ultra-Long Bond Sales Amid Volatility(抜粋)
--取材協力:近藤雅岐.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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