「わざと負ける」「人間らしい“迷い”を再現」巧妙なボットの戦略
最も簡単で効果的な方法は、「全く同じプレイの仕方をしているアカウントがないか」を確かめることです。
2人の異なる人間が、同じ状況で同じスタイルでポーカーをプレイすることはありえません。
もし2つのアカウントが何百回にもわたって全く同じ選択を繰り返していれば、それはボットである可能性が高いと判断されます。
しかし、問題は、ポーカーサイトのボット検出ツールには、その回避策が存在するということです。
例えば、全ての判断が毎回2、3秒で行われているような場合、相手はコンピュータだと推測できます。
これに対し、ボットファームは、決断のタイミングをランダムに見えるようにソフトウェアをプログラムするようになりました。
1秒かかる時もあれば、10秒かかる時もある、という具合に、人間らしい“迷い”を再現するのです。
さらに驚くべきことに、ボットは非常に賢くなっており、状況に応じてあえて実力を抑えるボットも出現しています。
最高のポーカーボットは、サイトに検出されずにプレイし続けなければなりません。
そのためには、時にはわざと負けたり、意図的にハンドを捨てたり、よくない選択をしたりするのです。
これらは全て、ポーカーサイトの運営者を欺き、人間だと思わせるための巧妙な戦略です。
では、このボットを一体、誰が、何の目的で開発したのでしょうか?
