日本ではオンラインカジノが大きな社会問題となっていますが、何億人ものプレイヤーが昼夜を問わず参加するオンラインポーカーの世界で、ある「黒い秘密」が明るみになりました。それは参加者の多くが人間ではなく、「ボット」と呼ばれるプログラムで、更にその「ボット」を開発したのがロシア・シベリアの大学生だというものです。

人間を騙る「ポーカーボット」 人間がその指示に従うケースも…

今回、問題となっている「ポーカーボット」とは、最高レベルの技量でポーカーをプレイするよう設計されたコンピュータプログラムのことです。

驚くべきことに、これらのボットはもう何年も前から主要なポーカーサイトで使用されていることが確認されています。

中にはボットの使用が発覚し、アカウント停止に至るプレイヤーもいますが、どれほどのボットが見過ごされているのかは定かではありません。

また最も効率的なボットは、完全に自動化されています。

プレイヤーのパソコンのバックグラウンドでソフトウェアが作動し、人間の手を介することなく、賭けたり、フォールドしたり、レイズしたりといった一連の動作をこなします。

さらに高度なボットになると、人間に見せかけるためにチャットに書き込んだり、マウスの動きを模倣したりする機能まで備えています。

より巧妙な手口としては、人間のプレイヤーがボットからの指示に従ってプレイをするという方法もあります。

この「指示役」が存在することで、サイト側が不正を見抜くことは格段に難しくなります。

では、ポーカーサイト側は、どのようにしてボットを見破ろうとしているのでしょうか。