(ブルームバーグ):イラン政府は、国内全域でインターネットや電話通信を遮断した。イスラエルによるサイバー攻撃を防ぐために必要な措置と説明している。
18日の午後以降、国外からイラン国内の携帯電話や固定電話にはつながらなくなっている。一部では国内での通話はできているとみられる。イラン通信情報技術省は一部の国内サービスやウェブサイトへのアクセスは引き続き可能だとしているが、詳細は明らかにしていない。
イランの半国営タスニム通信が伝えた声明によると、同省は「侵略者の敵による通信ネットワークの悪用」を理由にした措置で、必要かつ一時的な措置だとしている。
イランとイスラエルはサイバー空間でも激しい衝突を繰り広げている。17日には親イスラエルのハッカー集団がイランの大手銀行に対するサイバー攻撃を巡り犯行声明を出した。国営イラン放送(IRIB)は、イスラエルがイランの重要インフラに大規模なサイバー攻撃を仕掛けたと報じていた。
イランがインターネットを制限したことを受け、イーロン・マスク氏は14日、宇宙開発企業スペースXの衛星通信サービス「スターリンク」がイランで「稼働している」とXに投稿した。
イラン政府はまた、メタ・プラットフォームズのメッセージアプリ「ワッツアップ」をスマートフォンから削除するよう国民に求めている。
軍の最高幹部らが殺害されたイスラエルの攻撃の精度の高さに衝撃を受けたイランは、ワッツアップを通して情報がイスラエルに渡っていると考えている。
AP通信によれば、ワッツアップはイラン側の見方を否定。「人々が最も必要としているとき」にサービスを遮断するための口実だとするコメントを出した。
イスラエルは、イラン国内の核施設や首都テヘランを含む各都市への攻撃を継続している。イラン政府によると、これまでに少なくとも224人が死亡し、多くは民間人だとしている。ノルウェーのオスロに拠点を置く人権活動家のネットワークは、民間人の死者は639人に上ると推計している。
また、イランは数百発の弾道ミサイルで報復攻撃を行っており、イスラエルによれば、テルアビブを中心に民間人24人が死亡した。
原題:Iran Shuts Down Internet in Bid to Tackle Mounting Cyber Attacks(抜粋)
--取材協力:Julia Janicki、Priyanjana Bengani.
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