イングランド銀行(英中央銀行)は19日、金融政策委員会(MPC)による政策金利据え置き決定を発表する見込みだ。

英中銀は昨年8月に開始した金融緩和サイクルを通じて、1会合おきのペースで利下げを継続してきた。インフレの高止まりが続き、原油価格が上昇する中で、景気は減速しており、金融政策対応のバランスに苦慮する政策担当者は、従来のアプローチを堅持することになりそうだ。

ブルームバーグが調査したエコノミスト43人全員が現行4.25%の政策金利が据え置かれると想定し、短期金融市場が反映する利下げ確率もゼロに近い。ロンドン時間19日正午(日本時間同午後8時)に政策決定が発表される。

物価上昇ペースは過去1年あまりで最も加速し、中東情勢緊迫に伴う原油価格高騰で状況はさらに複雑化した。物価高が賃金に波及し、インフレの高止まりが長期化する「副次的影響」を政策担当者は警戒している。

その一方で、リーブス英財務相が主導する260億ポンド(約5兆円)規模の法人増税やトランプ米政権の関税政策が、労働市場にとどまらず、より広く英経済を圧迫する兆しが見て取れる。

原題:BOE Set to Hold Rates With Oil Posing New Threat: Decision Guide(抜粋)

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