米国がシリアに対して大規模な空爆を実施したと、ヘグセス国防長官が19日に発表した。トランプ米大統領が表明していた米軍兵士2人が殺害された事件への報復措置となる。

ヘグセス氏はX(旧ツイッター)への投稿で「これは戦争の始まりではなく、復讐(ふくしゅう)の宣言だ」と強調。「敵を多数殺害した。今後も継続する」と述べた。

国防総省はヘグセス氏の投稿に言及したが、ホワイトハウスはコメントの要請に現時点で応じていない。米中央軍の広報担当者は、今回の空爆はイラク・シリア・イスラム国(ISIS)のインフラや兵器施設を標的にしたものだと説明した。

トランプ氏はSNSへの投稿で「米国人を攻撃するほど邪悪な全てのテロリストに警告する。いかなる形であれ米国を攻撃、もしくは脅かすのであれば、これまで受けたどんな攻撃よりも激しい打撃を受けることになる」とし、今回の空爆についてシリア政府は「全面的に支持している」と述べた。

シリアでは13日、米軍兵士2人と通訳1人が殺害され、翌14日にはトランプ氏が、国際テロ組織「イスラム国(IS)」の犯行だと非難。米国は「大きな打撃」を与えると示唆していた。

原題:US Launches Retaliatory Strikes in Syria After Trump Threat (3)(抜粋)

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