トランプ大統領と石破総理はけさ、個別で首脳会談をおこないました。最大の焦点だった関税交渉については合意に至らず、協議を続けることになりました。現地から中継です。

石破総理としては、トランプ大統領と対面するこのG7サミットを一つのめどに、関税交渉で一定の合意を得たい考えでしたが、交渉が難航していることを伺わせています。

石破総理
「今なお、双方の認識が一致していない、そういう点が残っておりますので、パッケージ全体としての合意には至っておりません」

トランプ大統領との会談は、G7サミットの合間を縫って、およそ30分間おこなわれました。

関税交渉をめぐっては、アメリカ側が発動を一時停止している相互関税の上乗せ分14%の猶予期間が来月上旬に期限を迎えるため、政権内からは「猶予期間の延長」など、一定の合意を目指す声が出ていました。

ただ、合意には至らず、石破総理は「国益を守る必要があり、いつまでに合意を目指すと申し上げるのは困難だ」と話し、めどは立っていないことを示唆しています。

両首脳は今後、担当閣僚に対し、さらに協議を進めるよう指示することで一致していますが、両国とも妥協する姿勢を見せていないことから、先行きは不透明なままです。