トランプ米大統領は、衛星ネットワーク運営会社エコスターの周波数ライセンスを巡り対立している同社と米連邦通信委員会(FCC)のカー委員長の間に入り、問題解決を促した。

トランプ氏とカー委員長の会談をブルームバーグが報じたことを受け、エコスターの株価は13日の通常取引終了後の時間外取引で一時50%強上昇した。2029年償還債(表面利率10.75%)のエコスター債はニューヨーク時間午後5時16分(日本時間14日午前6時16分)時点で1ドル当たり約5.4セント高の108.5セント。同日の米ハイイールド債取引で最も上昇した銘柄の一つとなった。

FCCは5月、エコスターが無線・衛星通信に関する周波数の利用条件を満たしているかどうか調査を開始。エコスターは社債の利払いを見送り、破産申請も検討している。同社は、FCCの警告が第5世代(5G)通信網整備に関する「意思決定を事実上凍結させた」と主張している。

事情に詳しい関係者によると、カー委員長との直接対話を何度も拒まれたエコスターのチャーリー・アーゲン会長は11日午後遅くにようやくFCC本部で同委員長と面会した。カー委員長はアーゲン会長に対し、エコスターは保有する周波数ライセンスの一部売却開始が必要だと伝え、そうでなければ、同社はその権利を失うリスクがあると警告したという。

その翌日、アーゲン会長がホワイトハウスでトランプ大統領と面会し、自らの立場を説明した。トランプ氏はこの席で、米国の大手企業が破綻すれば他の企業にも不安が広がるとし、破産は望まないとの考えを示したという。会談の途中にトランプ氏はカー委員長に電話をかけ、大統領執務室で同席させた。

関係者によれば、会合はトランプ氏がカー委員長とアーゲン会長に対し、協力して何らかの合意に至るよう促す形で終了した。

エコスターはコメントを控えた。カー委員長はコメント要請に応じていない。ホワイトハウスに対し、アーゲン会長と大統領の具体的な会談内容についてコメントを求めたが、今のところ回答はない。

原題:Trump Urged Ergen, Carr to Cut a Deal on EchoStar Spectrum (2)(抜粋)

--取材協力:Hannah Miller、Reshmi Basu.

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