(ブルームバーグ):欧州航空機メーカーのエアバスは、今後20年で世界の商用機が倍増し5万機近くに達するとの予測を発表した。中間層の拡大に伴って航空需要が伸びるインド市場などで急成長が見込まれる。
エアバスの最新予測によると、世界で運用される商用機は2044年に4万9210機と、2万4480機増える見通し。これにはエアバスのライバル企業である米航空機大手ボーイングの分も含まれている。
14億人超の人口を抱えるインドの国内市場は、今後20年間で最も需要が伸びると予想されている。一方、中国は航空機の収容能力で最も大きくなるという。旅客数は長期的にみると世界全体で年3.6%のペースで成長し、中東路線が主なけん引役となる見通し。
米国の関税措置を巡る貿易交渉は続いており、航空機や部品の供給が複雑になり、生産や納入に影響が及ぶ可能性もある。
エアバス民間機部門のクリスチャン・シェーラー最高経営責任者(CEO)はフランスのトゥールーズで開いた会見で、恐らく米国市場を除けば顧客の需要に根本的な変化は見られず、エアバス製品に対する需要は続くと見込んでいると述べた。
原題:Airbus Sees Global Aircraft Fleet Doubling by 2044, Led by India(抜粋)
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