(ブルームバーグ):中国本土株の香港上場株に対するプレミアムが5年ぶりの低水準に縮小している。割安感から本土株への買いが入る可能性がある。
中国本土と香港市場に重複上場している中国企業の株価のかい離を示すハンセン・ストックコネクト・中国AHプレミアム指数によると、本土で取引される人民元建てのA株は、香港上場のH株に対し、27%のプレミアムがついた価格で取引されている。過去の相場では、プレミアムが30%を下回ると、再び差が拡大する傾向がある。
本土株の指標であるCSI300指数は、香港上場の本土銘柄から成るハンセン中国企業株(H株)指数に対して今年大きく出遅れており、このままいけば2003年以降で最大のアンダーパフォーマンスとなる。
H株指数は今週初めに強気相場入りした一方で、新たな資金流入を呼び込む政策材料が乏しい本土株の市場では動きが鈍い。

ブルームバーグの試算によると、電気自動車(EV)メーカー、比亜迪(BYD)やEVバッテリーで世界をリードする寧徳時代新能源科技(CATL)など海外の投資家に人気の銘柄も本土株がH株に対して異例の割安水準で取引されている。
原題:Chinese Stocks’ Premium Over Hong Kong Peers Drops to 5-Year Low(抜粋)
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