(ブルームバーグ):ニューヨーク時間19日午前の外国為替市場で、円売りが進んでいる。日本銀行の植田和男総裁が金融政策決定会合後の記者会見で、追加利上げに慎重姿勢を示したと受け止められた。
円は対ドルで一時、前日のニューヨーク終値比1.2%安の1ドル=157円48銭を付けた。ほぼ1カ月ぶりの安値で、下落率は10月上旬以来の大きさとなった。

日銀は30年ぶりの高水準となる0.75%への利上げを決めた。植田総裁は今月1日、次の利上げの際には中立金利についての考えを明示すると述べたが、19日の会見で踏み込んだ発言はなかった。市場では追加利上げの時期は不透明と受け止められ、円安が進んでいる。
片山さつき財務相が、円安傾向に歯止めがかからない足元の為替動向について「この半日、数時間は一方的で急激な動きがあるので憂慮している」と発言した後、円はやや下げを縮小する場面もあった。
同相は主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議をオンラインで開催した後、省内で記者団の取材に応じた。
原題:Yen Extends Post-BOJ Losses, Supporting Dollar: Inside G-10(抜粋)
--取材協力:Michael G Wilson、Matthew Burgess.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2025 Bloomberg L.P.