三菱地所は、欧州のプライベートエクイティー(PE、未公開株)系不動産ファンド運用会社ペイトロン・キャピタル・パートナーズの過半数株式を取得した。日本から英国への投資が相次ぐ中での新たな動きだ。

12日の発表によると、三菱地所の投資マネジメント事業、Mitsubishi Estate Global Partners(MEGP)が、創業者キース・ブレスラウアー氏率いるペイトロン経営陣から株式を得る。三菱は、クレジット事業を含むペイトロンの新たな戦略の構築を支援するため、約6億ユーロ(約1000億円)をペイトロンのファンドに出資する。

欧州ではPE系不動産会社が世界的な大手投資家に買収される動きが続いている。創業者の後継問題や中小事業者の競争力低下につながり得る規制環境が背景にある。

2023年には、米保険会社ニューヨークライフ・インシュアランス傘下のカンドリアム・グループがトリスタン・キャピタル・パートナーズの経営権を取得。アーモント・キャピタルはシンガポールのケッペル・キャピタル・ホールディングスに持ち株の一部を売却している。

原題:Mitsubishi Buys Stake in Private Equity Real Estate Firm Patron(抜粋)

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